新パンダごはんの窓

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一葉の面影を尋ねて、本郷一人ぶらりスケッチ散歩 ②

今回の記事は2回に分けてしまいました。済みませんが下にスクロールして①からお読みください。
樋口一葉は生涯15回も転居していますが、ここ菊坂下の通りの長屋に来たのは明治23年(1890)一葉が18歳で、母と妹の生活を戸主として支えていかなければならなく、内職で細々と暮らしていた。この頃作家になる決心をして、新聞小説を書いていた半井桃水に小説の手ほどきをお願いに行く。それ以来一葉は24歳8ヶ月の生涯を閉じるまで、桃水に苦しい恋心を抱き続ける。
この井戸は一葉が住んでいた頃からここにあって、その頃はつるべ井戸だったそうだ。
この路地はとても狭くて、見学に来る方も多いのでゆっくりスケッチなど出来そうもない。
突き当たりの階段は一般の見学者は通行禁止になっていた。
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菊坂下通りの先に「鐙坂」があって、坂を上がって行くと一葉の住んでいた先の階段の上に繋がっています。
坂の上には「金田一京介・ 春彦の旧居跡」があった。上の左側の写真の茶色の木造建物のところです。
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菊坂下通りには、「まちの駅」というお店があって、街の歴史散歩に詳しいおじさんが丁寧に街の見所を教えてくれた。
鐙(あぶみ)坂を上り、炭団(たどん)坂を降りてまた本郷界隈の史跡を巡って歩いた。
途中「文京ふるさと歴史館」にも寄ってみた。
明治~大正の古い建物はもうほとんどなく、看板か石碑に名前を留めるのみとなっていた。
この本郷館は明治38年建設の学生下宿で、木造3階建ての珍しい建物。
スケッチしている間、人の出入りは無かったが、玄関前に自転車が数台止めてある。
門のところに「見学者お断り」の表示があった。
どうも中が薄暗そうで、あの窓の隙間から誰かがこちらを見ている気がしてあまり良い気持ちがしない。
隣のアパートのお年寄りのご夫人が丁度買い物にお出かけか出てきて、私のスケッチを見ながら話しかけてくれた。
この本郷館に80歳になるお友達が住んでいるそうだが、区の方から防災上危険なので立ち退くよう言われているという。
この建物もそろそろ無くなってしまうのだろうか・・








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大分うろうろと歩きましたが、やっぱり菊坂に戻ってきました。
さっき親切に地図で説明してくださった叔父さんにまた会いました。こういう人と触れ合える下町が一番いいのです。

もう5時になって大分日も傾いてきました。空を見上げると青い空に白いうろこ雲です。秋の空ですね~。
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最後に気になっていた大きな建物、文京区の区役所がある文京シビックセンターの25階の展望室から、歩いてきた本郷の街並みを見てみました。
所々にビルの建設工事がありましたが、上から見てもビルばかりです。東大の緑もビルの陰に隠れてしまっています。本郷は私の住んでいる世田谷よりも大都会なのですね~。
by pandagohan | 2006-09-11 01:22 | スケッチ会