新パンダごはんの窓

pandagohan.exblog.jp

カテゴリ:ご馳走( 7 )

春告げ人・・大蔵さんの春料理の会

年に一度、漆塗り作家である大蔵信一さんの GARAGE・Bでの展示会にあわせて、大蔵さんの料理をいただける会が開かれている。
4月18日でしたが、この会で必ずお会いする大蔵ファンの素晴らしい方々と、自然の芽吹きを体に取り込んで、食の春の祭典を味わってきました。
e0071314_12121382.jpg

いつもながらの一見素材を生かした料理ではありますが、一口食べると思ってもみなかった味が隠されています。
大蔵さんの食の経験と好奇心に、いつも驚かせていただき、益々期待に胸が膨らみます。
今回はブロガーの端くれとして、取材メモを取りました。
e0071314_13384043.jpg

上から
①稚鮎のから揚げ、 
 こごみのクリームチーズ和え、 
 茹でじゃが芋(生ハムとニンニクとアーモンドローストが混ざっていた) 
 ウコギ(山で採ったもの)
②韓国風マグロのカルパッチョ
③ねぎスープに生しらす載せ
④椀物  白海老 蓬麩 椎茸(焼き) うど 菜の花 木の芽
⑤白海老のから揚げ (椀に載ってっていたもの) 
⑥アスパラとチーズが真ん中に入った春巻き 
 生しらすとミツバの揚げ物
⑦山菜の天ぷら(コシアブラ・タラの芽・わらび)
⑧ブロッコリーのぺペロンチーノ
⑨酢飯にうど皮のキンピラを混ぜ、薄焼き玉子で巻いたもの
⑩春キャベツの特製ポン酢掛け 

これらの食材は大蔵さんの住まわれている兵庫県三田市から持って来られたものと、18日に築地で仕入れたものだそうです。
大蔵さんが自ら山で取られた山菜や今回初めて食べたウコギ(上の写真。新芽は生で食べられます。)など、めったに味わえないものもあり、食の経験がまた一つ重なりました。
大蔵さんありがとうございました。

お酒は持ち寄ったものを、それぞれお好きに酌み交わしました。
Sさんの秘蔵ワインも頂き、贅沢な食事会になりました。

ちなみに昨年はこんな春料理でした。
皆さんにもブログに書きますと宣言していたのに、中々アップ出来ず申し訳ありませんでした。
これで、ようやくBARAGE・Bに顔をだせます。
下の写真は展示中の大蔵さんの器の数々ですが、4月20日までで終了しております。
e0071314_12573383.jpg


今回はコメントのお返事を中々書けませんので、コメント欄は控えさせていただきます。
これから暫く多忙な日々が続きそうです。最近は月に2回のペースになってしまいましたが、時間があれば更新していきたいと思っています。
どうか時々は覗いてみてくださいね。
by pandagohan | 2008-04-30 12:59 | ご馳走

季織亭とあめこや

もうすっかり怠け癖が付いてしまった今日この頃。写真だけは編集していても、いざ書こうというと、とっても眠くて睡眠を優先しています。
明日は久しぶりのスケッチ会があって、記事にしたくなるでしょう。
その前に編集してあった写真を載せてみます。
e0071314_2323375.jpg

これは11月の中ごろに季織亭で写したものです。
メインは絶品!ブイヤベース。女将さんが2年ぶりに腕によりをかけて作ったもの。スープの出汁は全部天然物の魚だそうです。暖めるとスープですが、冷めると固まるゼラチン質。コラーゲンたっぷり、旨みたっぷりで、スープを一口飲めば虜になる美味しさです。
ジャガイモとニンニクを下ろして混ぜ合わせた物を薬味にしていました。
中に入っていたのは白身の魚と蛤とサイマキ海老でした。
お酒はこれまたOさんがスイスに行って入手したスイスワインの白。
スイスワインは日本では大使館関係の人しか輸入できないくらい入手困難なものです。
ワインに関してはどう表現してよいか分かりませんが、ともかくブドウを感じさせない超越したお酒でした。
気前の良いOさんはもう一本お土産のフランス産リースニングワインを空けてくれました。

野菜サラダは青森からお取り寄せ有機野菜、ファーム山の上ゆうきの新鮮野菜です。
イベリコ豚ベジョータのチャーシュー
ブイヤベースのスープを少し残して作ったリゾット。
そして、柚子しょうゆラーメンもいただきました。

季織亭で絶品ブイヤベースに最高級ワインをいただけるなんて、この日は本当にお祭りのように皆ニコニコ顔でした。\(^o^)/
e0071314_072693.jpg

上の写真は11月21日、あめこやでオフ会を開いた時のものです。
この日は7人のブログ仲間が集まりました。
この日の記事ははっちゃんの「楽しみさがし」 rabbitさんの「rabbitjumpの草原」 石さんの「オリワンのたわごと」にも載っています。

写真は料理の一部ですが、花のような皿に載っているのは、最初に出された酒の肴ですが彩色皿とぐい飲みを使うなんて面白いアイディアです。キャラメル味のチーズが好評でした。
炭焼きは、エイひれと河豚の干し物で河豚はサービスでした。
有田鶏のたたき・しいたけとネギトロのはさみ揚げ・その他には合鴨のサラダ・紫芋のコロッケ・自家製さつま揚げ・長いもの味噌漬け・青さべっこう青海苔入り出汁まき卵。お蕎麦は筑波産の10割蕎麦といつもの蕎麦を2種類いただきました。

お酒は福島の地酒・飛露喜(特別純米)、あぶくま(純米吟醸・原酒・無ろ過生詰)
焼酎の蕎麦湯割りでした。
by pandagohan | 2007-12-05 00:00 | ご馳走

8月の茶懐石 

e0071314_73921100.jpg
8月19日、相模大野にある京懐石りほうの茶室「直心庵」で季織亭の女将さんの茶道のお仲間とお弟子さんが集まってお茶事があり、私は娘の代理で急遽参加しました。
娘はこの春から茶道の師匠である女将さんに弟子入りしていますが、仕事の忙しさでまだ4回しか指導を受けていません。

この茶室はビルの7階最上階にあって庭園付きです。
ここで出されるお料理は、りほうの板前さんが別の間で準備してくれています。
お道具も全てこちらにあるものが使えます。
この日のテーマは「七夕」。旧暦の七夕だったからそれに因んだお道具で揃えてくださっていました。

8畳のお茶室に6畳の控えの間。廊下で隔てているのでゆったりしています。
控えの間からお庭に出て待合で待っていると、亭主が垣根の扉を開けてお客を招き、一人ずつ手水で手と口をすすぎ入ります。
事前に役目を決めてあり、女将さんの師匠の娘さんのKさんが亭主役。女将さんが主客。次客はお弟子で男性のOさん、私、茶道暦が長い若い女性のNさんの順に座りました。
e0071314_064476.jpg

ご飯・赤だしに茄子の汁物
向付は鱧の湯引きに梅あんが掛かっています。これはまだ箸を付けずに置いておいて、まずご飯と汁物をいただきます。
向付は最初のお酒が注がれて初めて頂きます。鱧の料理は夏の京料理の代表格。絶品のお味でした。
お酒は秋田の「春霞」(初呑みきり)。酒豪Nさんのお持たせです。
煮物椀は紅白の素麺が入っていました。
焼き物は鰆の塩焼き。
箸洗には梨の味がする実が涼やかなガラスの器に入っていました。
ちどりの盃(亭主と客が酌み交わす)の時に八寸が出され、海の物は子持ち昆布(とっても肉厚で上等なもの)と、山の物でおくらが載っています。
最後に香の物と湯桶が出てきて、残しておいたご飯に掛けて湯漬けで食べます。湯桶にはご飯のオコゲが入っていて、香ばしい風味がありました。
食後には炭手前があり、香が炊かれます。
夏らしい寒天のお菓子とお濃茶を頂き、一旦お庭に退出しました。
e0071314_0571314.jpg

部屋の設えが変わり準備が整うとまた一人ずつ手水ですすいで入室します。
また炭手前を拝見して干菓子が出され、お薄のお茶をいただきました。
私以外の人は全員お手前を披露しました。
写真のお茶碗は、ピンクのお着物がよく似合うNさんがお気に入りのお茶碗を持っていらしたもので、お茶をたててくださったものです。
上のピンク色のお茶碗は、イタリア人の人気女性陶芸家のクリスチャンヌ・ペロションさんの器。
下の銀色のは新進気鋭陶芸家 青木良太さんの器だそうです。
とてもインスピレーションを刺激する素敵な器でした。良い物を見せていただきました。

More・・・この建物の襖絵の数々
by pandagohan | 2007-08-31 00:14 | ご馳走

酒解け茶事 夏の茶懐石

9月に入ると夜の闇間に虫の声が涼やかに聞こえ、秋の気配を感じさせる。
ブログをきっかけに様々な出来事を徒然に書いていくうちに、自分の好みは常に日本の伝統や文化に向いているのだと感じる。
生きていくためには、食・住・衣・と日常の糧を得るための労働が必要。
その中に四季や自然の美しさを感じる心があれば、人は心優しくいられると思う。
人が言葉を話すように、自然の虫や花・木々・大地からの言葉を聞くことができるのであろうか・・
画家は目に見えない何かを絵の中に込めて伝えるのであろう。
e0071314_2124129.jpg
8月20日に季織亭2階のお茶室で、「酒解け茶事」と銘うった茶懐石が開かれ、参加しました。
私は4月に続いて2度目です。
亭主は季織亭おかみのKさん、客は茶道暦10年以上のMさんと美術エッセイストのOさんと私。
いつもですが、ここでお客としてご一緒する方は始めてお会いする方です。

 とうもろこしの味噌汁
 白米
向附 あいなめのさしみ 北海縞海老
※ここで最初のお酒が出る。(鳳凰美田) 汁とご飯のお代わり
椀物 冬瓜 おくら 神那鶏のつくね
※また別のお酒が出てくる。(磯松 純米吟醸)お料理をいただきながらお客同士でお酒を酌み交わす。
この時間に亭主は別の部屋で食事をします。
焼き物 鰻の白焼き
強肴 ゴーヤの梅肉和え
※ご飯がおひつに入って廻ってきます。全部食べずに最後に茶漬けにする分を残しておきます。
小吸い物 とろろ芋の叩いた物にじゅん菜の汁
以前はデミタスカップで出てきたが、夏場なので涼やかなクリスタルカットグラスに入って出てきた。
千鳥の盃 3種目のお酒が出てきます。(雪の茅舎 純米吟醸)
最初に主客に亭主から酒が注がれ、同じ盃で次客から亭主に酒が注がれて次々と客と亭主の間でお酒を酌み交わします。これを最低2周回します。
八寸 生のとうもろこし(北海道産ピュアホワイト) 鮭のとば
※八寸は四方のお皿の寸法。その皿に海の物山の物と載っていて、盃を酌み交わしながら一つづつ頂きます。
香の物 キュウリ セロリ なすの糠漬け
湯桶 玄米を焼いた香ばしいあられが浮いています。これを残しておいたご飯に掛けていただきます。
お客は器をなるべく柔らかい紙でお皿や椀を綺麗に拭い、残りくずはビニール袋に入れて持って帰ります。
最後はお膳の端に掛けておいた箸を音をさせて落とし、頂きましたの合図にします。
亭主はそれを聞いて片付けに来ます。

部屋を退出する前にお菓子が出てきます。
笹に包まれた蓬の麩饅頭(鉢の木)でした。写真は2枚目の下の方にあります。

e0071314_2324730.jpg
休憩が入って部屋の設えが変わります。「一期一會(会)」の掛け軸から「酔芙蓉の花いれ」に変わりました。
夏のお手前は炭で湯を沸かす炭手前だそうです。
炭と一緒に香も入れます。香合は琵琶の細工物でした。

お濃い茶お薄のお茶をいただきました。
お薄の茶碗は沖縄ガラスの器です。こういう器でお茶を頂けるのは夏らしい演出です。

茶の湯はお手前を拝見することによって、この茶室に集まる人々が一緒のリズムで呼吸を合わせるそうです。
日常ではない非日常を、心がこもった演出で過ごす贅沢な時間です。

茶道を長年やってらっしゃる方の動作や手の動き、手の置き方が美しくてとても印象に残りました。
by pandagohan | 2006-09-01 21:51 | ご馳走

茶懐石 茶の湯 その2

e0071314_046052.jpg
懐石料理を堪能し、お菓子をいただいて退出し暫し休憩。その間にお茶室の設えは少々変わっておりました。
掛け軸は水仙と桃の投げ入れに・・これからの主役はこちらの風呂(湯釜)・水差し・茶入れ。入室すると順番にお道具を拝見します。(茶道具の名称は私の記憶を辿ったもので・・違っているかもしれません)
e0071314_1102424.jpg

お濃茶
まずはお濃茶で一服。大振りの萩茶碗で廻し飲みいたします。萩茶碗にお茶の緑の景色が美しい。

茶入れ・茶杓・しふくの拝見。「お詰めは?」「伊藤園・・・でございます」などと主客と亭主の間でやり取り。なかなか難しい。
一通り終わってもう一度退出。
e0071314_2544368.jpg

お薄
準備が整い、再度入室。
最初にこの干菓子が廻ってきます。私は早速頂いてしまいましたが、皆さんはお茶を頂くタイミングを見計らって直前に食べていました。桜(中はゼリーで外側は砂糖)と土筆(和三盆)の菓子が可愛いくて、食べるのが勿体無いけど食べました。上品な美味しさ。
やや古い塗り物の菓子器の見事さに圧倒される。
蓋置きがタンポポの形をした陶器で春のお茶事のポイントになっていた。
こんな風に「茶の湯」とは茶道具も楽しむものだと分かりました。茶道は作法もあるが茶道具や骨董にも通じていなければならなく、芸術・文化全般の教養が必要なのだと・・・益々奥が深~いものだと感じました。やるのは難しいが見るのは楽しい。

お茶事が終わって・・
by pandagohan | 2006-04-13 01:52 | ご馳走

茶懐石 千鳥の盃 その1

e0071314_0254633.jpg
先日の事と言ってももう2週間も経つのだが、季織亭の女将さん(お茶の師匠)から茶懐石をしますのでどうぞとお誘いがあり、それも酒飲み茶事だというので、3月26日の日曜日に興味本位で参加してみました。
茶懐石と言うと、学生時代に親友のお母様がお茶の師匠をしていたので、そのお宅での初釜の時に一度だけ参加したことがありました。おぼろげながらですが印象は残っていましたが、でも遠い昔の印象とまったく違って、茶室の畳の上でいただくお料理とお酒はこの上ない極上の味わいに感じました。
この年だから分かるのか・・・食の桃源郷の扉を開けてしまったのです。
e0071314_041118.jpg

 独活としめじの柚子こしょう載せ
 白米
向附 鯛のさしみ 桜の葉の塩漬け
※ここで最初のお酒が出る。(でん酒特別純米) 汁とご飯のお代わり
椀物 蛤のしんじょ 竹の子 菜の花 海老
※また別のお酒が出てくる。(鳳凰美田 生酒)お料理をいただきながらお客同士でお酒を酌み交わす。
焼き物 桜鱒の西京漬
強肴 白和え
※ご飯がおひつに入って廻ってきます。全部食べずに最後に茶漬けにする分を残しておきます。
e0071314_116358.jpg
小吸い物 デミタスカップに結び昆布と松の実
千鳥の盃 3種目のお酒が出てきます。(黒龍純米吟醸)
最初に主客に亭主から酒が注がれ、同じ盃で次客から亭主に酒が注がれて次々と客と亭主の間でお酒を酌み交わします。
これを最低2周回します。3週目で主客が「もう結構です」か「十分いただきました」とストップしない限りずーっと続くそうです。亭主は客の人数だけお盃を受けなければなりませんので、そうとう強くなければなりませんね。
この日はお客が4人で、亭主はたしか9杯を飲み干していたと思います。
八寸 穴子の味りん干し 空豆
※八寸は四方のお皿の寸法。その皿に海の物山の物と載っていて、盃を酌み交わしながら一つづつ頂きます。
湯桶 香の物 
ご飯を全部茶漬けできれいに食べて、お皿も簡単に懐紙などで拭います。大事な塗り物は柔らかいもので拭った方が良く、特別に用意しておくのも良いそうです。汚れた紙は自分で持って帰るのでビニール袋が必要です。

e0071314_14221.jpg

この日は旧暦の桃の節句の数日前と言うので、お雛様の掛け軸がかけてありました。
お菓子は「沈丁花」の生菓子

この後一度退室し、部屋の設えを変えてからお茶をいただくのですが、この続きは次回にいたします。
by pandagohan | 2006-04-10 01:49 | ご馳走

北海縞海老

先日、経堂の某ラーメン店の秘密の隠れ家と言われている2階で、このお店の常連客が取り寄せた“北海縞海老”をご馳走になりました。
e0071314_2324364.jpg

2階に上がって行くと5人の男達がカウンター一列に、何か黙々と下を向いて食べている様子。
異様な光景に後ずさりして、1階におりてしまいました。
でもお店のおにいさんに押し出されて行ってみると、なんとこの美しい海老があったのです。
つい先日噂で聞いていた“北海縞海老”
こんなに、早くお目にかかれるとは、もう運命としかいえません。


お味は、身がプリッとして味が濃く、ミソも甘みがあって美味しいでした。
北海道の根室から網走あたりで四月から七月頃に取れるそうですが、今は冷凍技術が進んで時期でなくても食べられますが、資源を守るために漁獲高は制限されているそうです。
この北海縞海老を電話一本で地元から1キロ取り寄せて振舞って下さる方って・・
話を聞いていると、食のお店を何店も経営してる方だと分かってきました。
流石、人を喜ばせる方法を良くしってらっしゃる。この店で評判の“神那地鶏”もこの方のお勧めだったそうです。

もう一つこの夜は美味しいものを味わいました。それは「鳳凰美田」という栃木の地酒です。
3杯のんでもまだ飽きが来ない怖いお酒でした。こちらは、このあたりの方なら良くご存知の某酒店からですが数本しか入荷できない為に、お店に行っても並んでないお酒だそうです。

まあこんな話が「パンダごはんの窓」の始まりですが・・ブログをやりだすと時間がどんどん過ぎていきますね。
by pandagohan | 2005-09-10 23:04 | ご馳走